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2015/04/17

【上京一年生】〜大阪府出身 ゆりさんの上京物語〜

このままずっと地元で、世界のことを何も知らないまま死んでしまうなんて嫌だ。そんな私たちが抱くのは、東京という土地への漠然とした憧れ。
この連載で紹介するのは、上京して一年未満の女性たち、それぞれの上京物語。みなさんが勇気を持って一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

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今回の“上京一年生”は大阪出身のゆりさん。去年の4月に大阪から上京し、ちょうど1年。
チケットの管理や販売手配を行う会社から、お笑いの制作現場を経て、現在は大手音楽事務所で元のスキルを活かし、働いています。


−−上京したきっかけは?
6年勤めた会社を辞めたんです。正直、不安がなかった訳ではないですけど……「ここにいても、これ以上自分のスキルを伸ばすことはできない」と感じて。新しいことに挑戦したい気持ちを抑えたまま仕事を続けていきたくなかったんです。あとは、年齢が後押ししてくれた部分も大きいですね。もし上京するなら20代のうちに、とも思っていたので。

−−実際に上京してみて、どうですか?
「最悪、あかんかったら帰ったらええし」くらいに思っていましたが、今は「ここでおばあちゃんになるのもありかな」と思っています。心に余裕ができたのかもしれません。
上京して最初に就いた制作の現場は、自分がやりたくて入った業界とはいえ、思った以上に大変で。仕事は思うようにいかないし、頼る相手もいない人間関係の寂しさから、母親に電話しては「大阪帰りたいーっ」って泣いてました(笑)
今の職場に移ってちょっとずつ生活のリズムが整いだしてからは仕事を楽しむ余裕もできたし、大阪の友人と遊んだりもできています。

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−−上京する前と後で、一番の変化は?
“戦わずして逃げるのは負け”やと思っていたんです。だけど、それでもどうにもならない事態に直面してしまい、“逃げるが勝ち”という選択もあるんだと気付きました。心境の変化ですね(笑)

大阪にいたときの自分と、今の自分は全く違うと思ってるんです。去年は、人生で初めて挫折を経験した年でしたが、この辛い1年がなければ、きっと今も迷いながら仕事をしていたと思う。挫折を経験できて良かったと思っています。

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−−今、一番楽しいのはどんなときでしょう?
1週間のうち7分の5は仕事が占めているんです。それなら、その仕事を楽しむことができれば、人生そのものも楽しくなると思う。昔からなんでも楽しみを見出すのが得意だったんですけど、最近はまだ検証段階にある新しい機能に名前をつけて楽しんでいます。その機能が思ったように動いてくれないと「◯◯はホンマにツンデレやな〜」と機械に向かって話しかけたりします(笑)

新しい仕事が今は楽しいですね。大阪のイベンターさんなんかは、「よくぞ戻ってきてくれた! これで安心してうちの仕事を任せられる」と言ってもらえて、すごく嬉しかったんですよ。

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−−では5年後の自分はなにをしていたいですか?
「誰かに見てもらいたい」「自分の仕事を認めてもらいたい」っていう承認欲求は、結局他人に満たしてもらうものじゃなく、自分で自分を評価してあげられるかだと思ってるので。自分の仕事ぶりを自分で認められないうちはもっと頑張らないと、という気持ちでいます。そのうえで、結婚して子どももいたら最高ですね(笑)

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【お話を聞いた人】
ゆりさん(29歳)
出身地:大阪府南河内郡千早赤阪村
好きな言葉:楽しんだもん勝ち
好きな地元の味:おたふくソース



[カメラ/木村和平 ライター/木村衣里]

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